この空は,それほど大事に思われていないのかもしれない。紙という名の大地の,はるかに「下」にあるものという意識がどこかにある。だから,ダメなウェブがあちこちにあふれてる。彩るステキな花火はあるのに。
12月に発売が予定されているマクロメディア社のHTMLエディター「ドリームウェーバー3」とウェブグラフィックソフト「ファイヤーワークス3」。ドリームウェーバー3は,ウェブページ制作者がいちばん使っているツールは実はテキストエディタであるという現実を認識した製品だ。3では,JavaScriptでの操作のスクリプト化,マック版の動作速度の改善,MSワードの書きだしたHTMLのクリーンアップ機能,などの機能強化が行われている。ファイヤーワークス3は,ドリームウェーバーとの連携強化,色調関連のメニューの追加,マックとウインドウズの双方でのガンマプレビューなどで,アドビ社のフォトショップとの勝負をあらわにしている。
古い考えの人間から云うと(^^ゞ,現在市販されているHTMLエディターで頭を下げてお礼を云いたくなるソフトというのは存在しない。インチキな,またはスマートでないタグを使う。頭の悪いソースの書き方をする。細かい部分の修正ができない。そんななかでまぁ唯一使えるかなというのがドリームウェーバーである。まっ,この話はまた今度。
グラフィックデザインを行なう人間は,今や盲目的にフォトショップを使う。もちろん,フォトショップが紙とディスプレイの上で,もっとも高機能で高性能なグラフィックソフトであることは間違いない。だが,それはウェブの道具として最適かどうかは一概に云えない(過去記事)。記事中にもあるがウェブという土俵で,素直に戦えばFireworksの勝ちは当然と思える。だが,人々は「慣れ」でフォトショップを使い続ける。だがその「慣れ」は,ウェブというものに対する価値基準の低さでしかない。デザインに優れたウェブが,ウェブとしての基本ルールを知らない作りになっている,というのはそうしたところにも根差している。(記事ネタ元参照m(_ _)m:なりなりヘッドライン!さん)
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